兵庫県は、摂津・播磨・但馬・丹波・淡路という、歴史も風土もまったく異なる5つの地域からなる、非常に広い県です。もちろんパワースポットも県内にたくさんありますが、今回は神戸市を中心にご紹介します。
神戸市は、多くの観光スポットや美味しい食べ物が多く存在する魅力あふれる都市です。海と山の距離が近くて平地が少ないため、都心部が非常にコンパクトで、その中に数々の有名な観光スポットやショッピング施設などが収まっており、時間を有効に使えばたくさんのスポットを訪れ、美味しい食事も楽しむことができます。現在、街の中心となっているのは三宮・元町エリアですが、このあたりは江戸時代までは小さな漁村でした。平清盛が遷都を試みた福原や大輪田泊などが有名な兵庫エリアや、もっと西の播磨のほうが栄えていたのです。転機となったのは明治の開港。外国人の居留地が設けられ、様々な人・物・情報が行き交う大都市となりました。今では、様々な人種の人が住み、新しさとレトロさが同居する、独自の文化を形成しています。
参照)
神戸のハイカラ文化
http://www.pa.kkr.mlit.go.jp/kobeport/_enjoy/culture_study_01.html
神戸開港140周年によせて
https://www.city.kobe.lg.jp/information/institution/institution/document/year/140syuunen.html
また、神戸市の東部から西宮市にかけては、酒造の街としても有名です。「灘五郷」という言葉を聞いたことがありませんか?西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷という5つの地域をまとめた呼称です。「灘」という言葉が入っているので、神戸市の灘区・東灘区のあたりだけを指すと思われることもあるのですが、西宮郷と今津郷は西宮市なんです。酒どころと言うと、東北や新潟など、米の生産量が多い寒い地域をイメージしますが、清酒生産量全国1位は兵庫県なのだそうです。その理由は①酒造りに適した水があったこと②周辺地域が酒米「山田錦」の栽培に適していたこと③「丹波杜氏」の技術があったこと。このあたりの地域が、昔から一体となって発展してきたことがよく分かりますね。
参照)灘の酒造探訪パンフレット
灘五郷酒造組合
https://www.nadagogo.ne.jp/